管理人の「blackbox」と申します。1966年生まれです。
不動産業に携わっています(このサイトは仕事とは関係なく、個人的な趣味です)。
本日は遠いところ、ご訪問下さりありがとうございます。
仕事柄、毎日のように「間取り」と接しておりますが、
「間取り」って不思議なもので、見飽きないんですよねぇ。
「人」が「主」と書いて、「住まい」であることは間違いないことで、
家は単に器であると考えれば、そうかも知れません。
けれども何年も空き家になっているお家を見ると、
何だかとても、家が可哀想に感じるんですよね。
そう感じたりすること、ありませんか?
物を言わぬ、ただの家なのに、
何年も何年も、誰も帰って来ていないのか、この家には。
そう考えると、家が気の毒に思えてくるんです。
家族(単身の場合もあるでしょう)の拠点であり、
生活の舞台であった家から、登場人物が去り、
それでも、別の人が入居して新たな生活がスタートするならまだしも、
空き家だけが取り残されるように佇んでいる様子は、
何だか、その家だけがこの場所に留まって、
在りし日の思い出に耽っているようにさえ感じて、
早く誰かが来てくれるといいな、などと家を励ましたくなるのです。
思いもよらず少々暗い話になりました。
確かにそこに住む人たちの成長や変化に合わせて、
ちょこちょこと家を建て直したりすることは難しいですよね。
ですから建売住宅などは、普遍的な4LDKの間取りが中心になります。
例えば家族を構成する全員が、幸いなことに四肢に障害がない場合、
それでも後々のことを考えて、車椅子でも生活することができるような
間取りを備えた家を建てる。
これは理想的ですが、多分断念している人の方が大多数の筈。
ひとつは費用が大変なことになること。
そしてまた予め障害のレベルについて想定し、
重度の障害にも対応できるような家を、などと考えていくと、
スペースは勿論、設備や各部の補強、形状にも及んで、
もう家そのものの計画が、がらりと変わってしまうんですよね。
勿論、要介護者のことだけではなく、介護者の問題も発生してきます。
で、結局無難な線に落ち着くということがほとんどではないでしょうか。
それでも「間取り」のことをあれこれと考えるのは楽しい作業です。
幸いなことに、自分が描いた通りの間取りの家に住むことができたら、
これは最高ですよね。考えてみれば贅沢なことです。
このサイトは、間取りプランの際の、ほんのひとつのヒントにでもなれば、
嬉しいなという思いと、自分の勉強、データの保存を考えて作ってみました。
目指すは、1日1間取りプランの追加!
何かのお役に立てましたら、これ以上の喜びはありません。
2010.04.01 blackbox
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